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『「身体障害認定基準等の取扱いに関する疑義について」の一部改正について』 身体障害者手帳(聴覚障害)の認定方法の見直しについて | 函館市

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全文

(1)

障 企 発 0 1 2 9 第 3 号 平 成 2 7 年 1 月 2 9 日

都道府県

各 指定都市 障害保健福祉主管部(局)長 殿 中 核 市

厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長

( 公 印 省 略 )

「身体障害認定基準等の取扱いに関する疑義について」の一部改正について

「身体障害認定基準の取扱い(身体障害認定要領)について」の一部改正について(平 成27年1月29日障企発0129第1号厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課 長通知)により身体障害認定要領の一部が改正されたところであるが、これに係る疑義に 回答するため、「身体障害認定基準等の取扱いに関する疑義について」(平成15年2月 27日障企発第0227001号厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長通知) の一部を下記のとおり改正し、平成27年4月1日から適用することとしたので、留意の 上、管内の関係諸機関への周知等その取扱いに遺憾なきよう願いたい。

本通知は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第245条の4第1項の規定に基づ く技術的助言(ガイドライン)として位置づけられるものである。

別紙「身体障害認定基準等の取扱いに関する疑義について」の[聴覚・平衡機能障害] を別添のとおり改める。

(2)

(別添) 質 疑 回 答

[聴覚・平衡機能障害]

1.満3歳未満の乳幼児に係る認定で、AB R(聴性脳幹反応検査)等の検査結果を添 え て 両 側 耳 感 音 性 難 聴 と し て 申 請 し た 場 合であっても、純音検査が可能となる概ね 満 3 歳 時 以 降 を 待 っ て 認 定 す る こ と に な るのか。

乳 幼 児 の 認 定 に お い て は 、 慎 重 な 対 応 が 必 要 で あ る 。 聴 力 に つ い て は オ ー ジ オ メ ー タ に よ る 測 定 方 法 を 主 体 と し て い る が 、 そ れ が で き ず 、 A B R 等 に よ る 客 観 的 な 判 定 が 可 能 な 場 合 に つ い て は 、 純 音 聴 力 検 査 が 可 能 と な る 年 齢 に な っ た 時 点 で 将 来 再 認 定 す る こ と を 指 導 し た 上 で 、 現 時 点 で 将 来 的 に 残 存 す る と 予 想 さ れ る 障 害 の 程 度 を も っ て認定することが可能である。

2.老人性難聴のある高齢者に対する認定に ついては、どのように考えるべきか。

高 齢 者 の 難 聴 に つ い て は 、 単 に 聴 力 レ ベ ル の 問 題 以 外 に 、 言 葉 が 聞 き 分 け ら れ な い な ど の 要 因 が 関 与 し て い る 可 能 性 が あ り 、 こ う し た 場 合 は 認 定 に 際 し て 困 難 を 伴 う こ と か ら 、 初 度 の 認 定 を 厳 密 に 行 う 必 要 が あ る 。 ま た 、 必 要 に 応 じ て 将 来 再 認 定 の 指 導 をする場合もあり得る。

3.聴覚障害の認定において、気導聴力の測 定は必須であるが、骨導聴力の測定も実施 する必要があるのか。

聴 力 レ ベ ル の 測 定 に は 、 一 般 的 に は 気 導 聴 力 の 測 定 を も っ て 足 り る が 、 診 断 書 の 内 容 に は 障 害 の 種 類 を 記 入 す る の が 通 例 で あ り 、 障 害 の 種 類 に よ っ て は 骨 導 聴 力 の 測 定 が必要不可欠となる場合もある。

4.人工内耳埋め込み術後の一定の訓練によ って、ある程度のコミュニケーション能力 が獲得された場合、補聴器と同様に人工内 耳 の 電 源 を 切 っ た 状 態 で 認 定 で き る と 考 えてよいか。

認 定 可 能 で あ る が 、 人 工 内 耳 の 埋 め 込 み 術 前 の 聴 力 レ ベ ル が 明 ら か で あ れ ば 、 そ の 検 査 デ ー タ を も っ て 認 定 す る こ と も 可 能 で ある。

5 . オ ー ジ オ メ ー タ に よ る 検 査 で は 、 100dB の音が聞き取れないものは、105dB として 算定することとなっている。一方、平成 12年改正のJIS規格に適合するオージ

平 均 聴 力 レ ベ ル の 算 式 に お い て は 、 a 、 b、cのいずれの周波数においても、100dB 以上の音が聞き取れないものについては、 120dB まで測定できたとしてもすべて 105dB

(3)

質 疑 回 答

オ メ ー タ で は 120dB ま で 測 定 可 能 で あ る が、この場合、120dB の音が聞き取れない ものについては、当該値を125dBとして算 定することになるのか。

として計算することとなる。

使 用 す る 検 査 機 器 等 に よ っ て 、 等 級 判 定 に差が生じないよう配慮する必要がある。

6.語音明瞭度の測定においては、両耳によ る 普 通 話 声 の 最 良 の 語 音 明 瞭 度 を も っ て 測定することとなっているが、具体的には どのように取り扱うのか。

純 音 に よ る 平 均 聴 力 レ ベ ル の 測 定 に お い て は 、 左 右 別 々 に 測 定 し 、 低 い 方 の 値 を も って認定することが適当である。

語 音 明 瞭 度 の 測 定 に お い て も 、 左 右 別 々 に 測 定 し た 後 、 高 い 方 の 値 を も っ て 認 定 す るのが一般的である。

7.「ろうあ」は、重複する障害として1級 になると考えてよいか。

先 天 性 ろ う あ 等 の 場 合 で 、 聴 覚 障 害 2 級

( 両 耳 全 ろ う ) と 言 語 機 能 障 害 3 級 ( 音 声 言 語 に よ る 意 思 疎 通 が で き な い も の ) に 該 当 す る 場 合 は 、 合 計 指 数 に よ り 1 級 と し て 認定することが適当である。

8.認定要領中、「聴覚障害に係る身体障害 者手帳を所持しない者に対し、2級を診断 する場合、聴性脳幹反応等の他覚的聴覚検 査又はそれに相当する検査を実施」とある が、

ア.過去に取得歴があり、検査時に所持し て い な い 場 合 は ど の よ う に 取 り 扱 う の か。

イ.それに相当する検査とはどのような検 査か。

ア . 過 去 に 取 得 歴 が あ っ て も 検 査 時 に 所 持 し て い な い 場 合 は 、 他 覚 的 聴 覚 検 査 等 を 実施されたい。

イ . 遅 延 側 音 検 査 、 ロ ン バ ー ル テ ス ト 、 ス テンゲルテスト等を想定している。

9.脊髄性小脳変性症など、基本的に四肢体 幹に器質的な異常がないにもかかわらず、 歩行機能障害を伴う障害の場合は、平衡機 能 障 害 と し て 認 定 す る こ と と さ れ て い る が、脳梗塞、脳血栓等を原因とした小脳部 位に起因する運動失調障害についても、そ

同様に取り扱うことが適当である。 脊 髄 小 脳 変 性 症 に 限 ら ず 、 脳 梗 塞 等 に よ る 運 動 失 調 障 害 に よ る 場 合 で あ っ て も 、 平 衡 機 能 障 害 よ り も 重 度 の 四 肢 体 幹 の 機 能 障 害 が 生 じ た 場 合 は 、 肢 体 不 自 由 の 認 定 基 準 をもって認定することはあり得る。

(4)

質 疑 回 答

の 障 害 が 永 続 す る 場 合 に は 同 様 の 取 扱 い とするべきか。

10.小脳全摘術後の平衡機能障害(3級) で手帳を所持している者が、その後脳梗塞 で著しい片麻痺となった。基本的に平衡機 能 障 害 と 肢 体 不 自 由 は 重 複 認 定 で き な い ため、このように後発の障害によって明ら かに障害が重度化した場合、どちらか一方 の 障 害 の み で は 適 切 な 等 級 判 定 を す る こ とができない。

こ の よ う な 場 合 は 両 障 害 を 肢 体 不 自 由 の中で総合的に判断して等級決定し、手帳 再交付時には手帳名を「上下肢機能障害」 と記載して、「平衡機能障害」は削除すべ きと考えるがいかがか。

平 衡 機 能 障 害 は 、 器 質 的 な 四 肢 体 幹 の 機 能 障 害 で は 認 定 し き れ な い 他 覚 的 な 歩 行 障 害 を 対 象 と し て い る こ と か ら 、 肢 体 不 自 由 と の重複認定はしないのが原則である。

し か し な が ら こ の よ う な 事 例 に お い て は 、 歩 行 機 能 の 障 害 の 基 礎 に あ る 「 平 衡 機 能 障 害 + 下 肢 機 能 障 害 」 の 状 態 を 、 「 下 肢 機 能 障 害 ( 肢 体 不 自 由 ) 」 と し て 総 合 的 に 等 級 を 判 定 し 、 「 上 肢 機 能 障 害 ( 肢 体 不 自 由 ) 」 の 等 級 指 数 と の 合 計 指 数 に よ っ て 総 合等級を決定することはあり得る。

こ の よ う に 総 合 的 等 級 判 定 が な さ れ る 場 合には、手帳の障害名には「平衡機能障害」 と 「 上 下 肢 機 能 障 害 」 の 両 方 を 併 記 す る こ とが適当である。

(5)

障 企 発 第 0 2 2 7 0 0 1 号 平成 15 年2 月2 7日

都道府県

各 指定都市 障害保健福祉主管部(局)長 殿 中 核 市

厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長

身体障害認定基準等の取扱いに関する疑義について

身体障害認定の取扱いについては、平成15年1月10日障発第0110001号厚生労働 省社会・援護局障害保健福祉部長通知「身体障害者障害程度等級表の解説(身体障害認 定基準)について」及び平成15年1月10日障企発第0110001号厚生労働省社会・援 護局障害保健福祉部企画課長通知「身体障害認定基準の取扱い(身体障害認定要領)に ついて」により示し、平成15年4月1日から適用することとしたところである。

これにより、身体障害認定基準及び身体障害認定要領のうち、今回の改正部分に係る 疑義回答の多くが平成15年4月1日以降は無効となることや、その他の疑義回答にお いても内容を整理する必要があることから、これらの疑義回答に関する下記の通知を平 成15年3月31日をもって廃止するとともに、標記については本通知の別紙において

「身体障害認定基準等の取扱いに関する疑義について」として取りまとめ、平成15年 4月1日から適用することとしたので、内容を十分にご理解の上、管下の関係諸機関へ の周知等その取扱いに遺憾なきよう願いたい。

なお、本通知は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第245条の4第1項の規 定に基づく技術的助言(ガイドライン)として位置付けられるものである。

・障害の認定について(昭和34年4月17日更発59号)

・肢体不自由に係る障害認定について(昭和45年5月28日社更第47号)

・肢体不自由に係る障害認定について(昭和47年3月23日社更第38号)

(6)

・肢体不自由に係る身体障害者の障害認定について(昭和49年10月11日社更第136 号)

・身体障害者手帳の障害程度の決定について(昭和50年7月18日社更第100号)

・身体障害者手帳交付に関する疑義について(昭和50年7月18日社更第100号)

・身体障害者の障害認定について(昭和50年8月4日社更第103号)

・身体障害者の障害程度の認定に関する疑義について(昭和 53 年 12 月 27 日社更第 146号)

・身体障害者の障害程度認定について(昭和54年2月13日社更第14号)

・身体障害者の障害程度の認定に関する疑義について(昭和54年6月28日社更第88 号)

・身体障害者の障害程度の認定について(昭和54年12月6日社更第185号)

・身体障害者の障害程度の認定について(昭和55年1月8日社更第3号)

・身体障害者の障害程度の認定について(昭和55年5月21日社更第87号)

・身体障害者の障害程度の認定について(昭和55年9月1日社更第152号)

・身体障害者の障害程度の認定について(昭和56年4月18日社更第55号)

・身体障害者の障害程度の認定について(昭和56年12月3日社更第191号)

・身体障害者の障害程度の認定について(昭和57年4月1日社更第55号)

・身体障害者の障害程度の認定について(昭和57年6月7日社更第111号)

・身体障害者障害程度等級の認定等の取扱いについて(昭和 59 年 10 月 25 日社更第 170号)

・身体障害者の障害程度の認定に関する疑義について(昭和62年10月23日社更第 224号)

・呼吸器機能障害の障害認定について(昭和62年10月23日社更第225号)

・身体障害者の障害程度の認定について(平成4年10月12日社援更第57号)

・身体障害者の障害程度の認定について(平成5年3月30日社援更第88号)

(7)

身体障害認定基準等の取扱いに関する疑義について 質 疑 回 答

[総括事項]

1.遷延性意識障害者に対する身体障害者手 帳の交付に関して、日常生活能力の回復の 可能性を含めて、どのように取り扱うのが 適当か。

遷 延 性 意 識 障 害 に つ い て は 、 一 般 的 に 回 復 の 可 能 性 を 否 定 す べ き で は な く 、 慎 重 に 取り扱うことが必要である。

ま た 、 原 疾 患 に つ い て の 治 療 が 終 了 し 、 医 師 が 医 学 的 、 客 観 的 な 観 点 か ら 、 機 能 障 害 が 永 続 す る と 判 断 で き る よ う な 場 合 は 、 認定の対象となるものと考えられる。

2.加齢現象に伴う身体障害及び意識障害を 伴 う 身 体 障 害 に も 、 日 常 生 活 能 力 の 可 能 性、程度に着目して認定することは可能と 思 わ れ る が 、 以 下 の 場 合 に つ い て は ど う か。

ア.老衰により歩行が不可能となった場合等 でも、歩行障害で認定してよいか。 イ.脳出血等により入院加療中の者から、片

麻痺あるいは四肢麻痺となり、体幹の痙性 麻痺及び各関節の屈曲拘縮、著しい変形が あり、寝たきりの状態である者から手帳の 申請があった場合、入院加療中であること などから非該当とするのか。

ア . 加 齢 の み を 理 由 に 身 体 障 害 者 手 帳 を 交 付 し な い こ と は 適 当 で は な く 、 身 体 障 害 者 の 自 立 と 社 会 経 済 活 動 へ の 参 加 の 促 進 を 謳 っ た 身 体 障 害 者 福 祉 法 の 理 念 か ら 、 近 い 将 来 に お い て 生 命 の 維 持 が 困 難 と な る よ う な 場 合 を 除 き 、 認 定 基 準 に 合 致 す る 永 続 す る 機 能 障 害 が あ る 場 合 は 、 認 定 できる可能性はある。

イ . 入 院 中 で あ る な し に か か わ ら ず 、 原 疾 患 に つ い て の 治 療 が 終 了 し て い る の で あ れ ば 、 当 該 機 能 の 障 害 の 程 度 や 、 永 続 性 によって判定することが適当である。

3.アルツハイマー病に起因した廃用性障害 により、寝たきりの生活となり、全面的に 介助を要する状態にある場合、二次的な障 害として障害認定することは可能か。

ア ル ツ ハ イ マ ー 病 に 限 ら ず 、 老 人 性 の 痴 呆 症 候 群 に お い て は 、 精 神 機 能 の 衰 退 に 起 因 す る 日 常 生 活 動 作 の 不 能 な 状 態 が あ る が 、 こ の 疾 病 名 を も っ て 身 体 障 害 と 認 定 す ることは適当ではない。

た だ し 、 関 節 可 動 域 の 制 限 や 筋 力 低 下 等 の 状 態 が 認 定 基 準 に 合 致 し 、 永 続 す る も の で あ る 場 合 に は 、 二 次 的 で あ る か 否 か に か か わ ら ず 、 当 該 身 体 機 能 の 障 害 と し て 認 定 することは可能である。

(8)

質 疑 回 答

4.乳幼児に係る障害認定は、「概ね満3歳 以降」となっているが、どのような障害に つ い て も こ れ が 適 用 さ れ る と 考 え て よ い か。

乳 幼 児 に つ い て は 、 障 害 程 度 の 判 定 が 可 能 と な る 年 齢 が 、 一 般 的 に は 「 概 ね 満 3 歳 以 降 」 と 考 え ら れ る こ と か ら 、 こ の よ う に 規定されているところである。

し か し な が ら 、 四 肢 欠 損 や 無 眼 球 な ど 、 障 害 程 度 や 永 続 性 が 明 確 な 障 害 も あ り 、 こ の よ う な 症 例 に つ い て は 、 満 3 歳 未 満 で あ っても認定は可能である。

5.満3歳未満での障害認定において、四肢 欠 損 等 の 障 害 程 度 や 永 続 性 が 明 ら か な 場 合以外でも、認定できる場合があるのか。

また、その際の障害程度等級は、どのよ うに決定するのか。(現場では、満3歳未 満での申請においては、そもそも診断書を 書いてもらえない、一律最下等級として認 定されるなどの誤解が見受けられる。)

医 師 が 確 定 的 な 診 断 を 下 し 難 い 満 3 歳 未 満 の 先 天 性 の 障 害 等 に つ い て は 、 障 害 程 度 が 医 学 的 、 客 観 的 デ ー タ か ら 明 ら か な 場 合 は 、 発 育 に よ り 障 害 の 状 態 に 変 化 が 生 じ る 可能性があることを前提に、

①将来再認定の指導をした上で、

②障害の完全固定時期を待たずに、

③ 常 識 的 に 安 定 す る と 予 想 し 得 る 等 級 で 、 障害認定することは可能である。

また、このような障害認定をする際には、 一 律 に 最 下 級 と し て 認 定 す る 必 要 は な く 、 ご指摘の

① 満 3 歳 未 満 で あ る こ と を 理 由 に 、 医 師 が 診断書を書かない、

② 満 3 歳 未 満 で 将 来 再 認 定 を 要 す る 場 合 は、とりあえず最下等級で認定しておく、 な ど の 不 適 切 な 取 扱 い の な い よ う 、 い ず れ の 障 害 の 認 定 に お い て も 注 意 が 必 要 で あ る。

なお、再認定の詳細な取扱いについては、

「 身 体 障 害 者 障 害 程 度 の 再 認 定 の 取 り 扱 い について」(平成12年3月31 日 障第276 号通知)を参照されたい。

6.満3歳未満での障害認定において、 ア.医師の診断書(総括表)の総合所見にお

いて、「将来再認定不要」と診断している 場合は、発育による変化があり得ないと判

ア . 障 害 程 度 や 永 続 性 が 明 確 な 症 例 に お い て は 、 再 認 定 の 指 導 を 要 さ な い 場 合 も あ り 得 る が 、 発 育 等 に よ る 変 化 が あ り 得 る と予想されるにもかかわらず、再認定が

(9)

断し、障害認定してかまわないか。 イ.また、診断書に「先天性」と明記されて

いる脳原性運動機能障害の場合など、幼少 時 期 の 障 害 程 度 に 比 し て 成 長 し て か ら の 障 害 程 度 に 明 ら か な 軽 減 が 見 ら れ る 場 合 もあるが、「先天性」と「将来再認定」の 関係はどのように考えるべきか。

不 要 あ る い は 未 記 載 と な っ て い る 場 合 に は、診断書作成医に確認をするなどして、 慎重に取り扱うことが必要である。 イ . 1 歳 未 満 の 生 後 間 も な い 時 期 の 発 症 に

よ る も の に つ い て は 、 発 症 時 期 が 明 確 に 定 ま ら な い た め に 「 先 天 性 」 と さ れ る 場 合 が あ る 。 先 天 性 と 永 続 性 は 必 ず し も 一 致 し な い こ と か ら 、 申 請 時 に お い て 将 来 的 に 固 定 す る と 予 想 さ れ る 障 害 の 程 度 を も っ て 認 定 し 、 将 来 再 認 定 の 指 導 を す る ことが適切な取扱いと考えられる。

7.医師が診断書作成時に、将来再認定の時 期等を記載する場合としては、具体的にど のような場合が想定されているのか。

具 体 的 に は 以 下 の 場 合 で あ っ て 、 将 来 、 障 害 程 度 が あ る 程 度 変 化 す る こ と が 予 想 さ れる場合に記載することを想定している。 ア . 発 育 に よ り 障 害 程 度 に 変 化 が 生 じ る こ

とが予想される場合

イ.進行性の病変による障害である場合 ウ . 将 来 的 な 手 術 に よ り 、 障 害 程 度 が 変 化

することが予想される場合 等

8 . 身 体 障 害 者 福 祉 法 に は 国 籍 要 件 が な い が、実際に日本国内に滞在している外国人 からの手帳申請に関しては、どのように取 り扱うべきか。

日 本 で 暮 ら す 外 国 人 の 場 合 は 、 そ の 滞 在 が 合 法 的 で あ り 、 身 体 障 害 者 福 祉 法 第 1 条 等 の 理 念 に 合 致 す る も の で あ れ ば 、 法 の 対 象として手帳を交付することができる。

具 体 的 に は 、 在 留 カ ー ド 等 に よ っ て 居 住 地 が 明 確 で あ り 、 か つ 在 留 資 格 ( ビ ザ ) が 有 効 で あ る な ど 、 不 法 入 国 や 不 法 残 留 に 該 当 し な い こ と が 前 提 と な る が 、 違 法 性 が な く て も 「 興 行 」 、 「 研 修 」 な ど の 在 留 資 格 に よ っ て 一 時 的 に 日 本 に 滞 在 し て い る 場 合 は 、 手 帳 交 付 の 対 象 と す る こ と は 想 定 し て いない。

9.診断書(総括表)に将来再認定の要否や 時期が記載されている場合は、手帳本体に も有効期限等を記載することになるのか。

診 断 書 の 将 来 再 認 定 に 関 す る 記 載 事 項 は 、 再 認 定 に 係 る 審 査 の 事 務 手 続 き 等 に 要 するものであり、身体障害者手帳への記載

(10)

質 疑 回 答

や 手 帳 の 有 効 期 限 の 設 定 を 求 め る も の で は ない。

10.心臓機能障害3級とじん臓機能障害3級 の重複障害の場合は、個々の障害において は等級表に2級の設定はないが、総合2級 として手帳交付することは可能か。

そ れ ぞ れ の 障 害 等 級 の 指 数 を 合 計 す る こ と に よ り 、 手 帳 に 両 障 害 名 を 併 記 し た 上 で 2級として認定することは可能である。

11.複数の障害を有する重複障害の場合、特 に肢体不自由においては、指数の中間的な 取 り ま と め 方 に よ っ て 等 級 が 変 わ る 場 合 があるが、どのレベルまで細分化した区分 によって指数合算するべきか。

(例)

右手指全 欠: 3級 (指数 7) 特例3 級 3級 右手関節全廃: 4 級(指 数 4) (指数7 ) (指数7) 左手関節著障: 5 級(指 数 2) (指数 2)

右膝関節軽障: 7 級( 指 数 0.5) (指 数 0.5) 6級 左足関節著障: 6 級(指 数 1) (指数 1) (指数1 ) 視力障害 : 5級 (指数 2) (指数2 ) (指数2 )

肢 体 不 自 由 に 関 し て は 、 個 々 の 関 節 や 手 指 等 の 機 能 障 害 の 指 数 を 、 視 覚 障 害 や 内 部 障 害 等 の 指 数 と 同 列 に 単 純 合 算 す る の で は な く 、 原 則 と し て 「 上 肢 、 下 肢 、 体 幹 」 あ る い は 「 上 肢 機 能 、 移 動 機 能 」 の 区 分 の 中 で 中 間 的 に 指 数 合 算 し 、 さ ら に 他 の 障 害 が あ る 場 合 に は 、 そ の 障 害 の 指 数 と 合 算 す る こ と で 合 計 指 数 を 求 め る こ と が 適 当 で あ る 。 指 数 合 算 す る 際 の 中 間 と り ま と め の 最 小 区 分 を 例 示 す る と 、 原 則 的 に 下 表 の よ う に 考 え ら れ 、 こ の 事 例 の 場 合 は 3 級 が 適 当 と考えられる。

(指数合計) 計 1 6. 5 計1 2. 5 計 1 0

* こ の 場 合 、 6 つ の 個 々 の 障 害 の 単 純 合 計指数は16.5であるが、指数合算の特例 に よ り 右 上 肢 は 3 級 ( 指 数 7 ) と な り 、 指 数合計 12.5 で総合2級として認定するの か 、 あ る い は 肢 体 不 自 由 部 分 を 上 肢 不 自 由 と 下 肢 不 自 由 で そ れ ぞ れ 中 間 的 に 指 数 合算し、3つの障害の合計指数10をもっ て総合3級とするのか。

合計指数 中間 指数 障 害 区 分

原則 排他

視力障害 視野障害 聴覚障害 平衡機能障害

音声・言 語 ・そ しゃ く 機能 障 害 上肢不自由

下肢不自由 体幹不自由 上肢機能障害 移動機能障害 心臓機能障害 じん臓機能障害 呼吸器機能障害 ぼうこう又は直 腸機能障害 小腸機能障害

免疫機能障害(HIV)

(11)

ただし、認定基準中、六-1-(2)の「合計 指 数 算 定 の 特 例 」 に お け る 上 肢 又 は 下 肢 の う ち の 一 肢 に 係 る 合 計 指 数 の 上 限 の 考 え 方 は 、 こ の 中 間 指 数 の と り ま と め の 考 え 方 に 優先するものと考えられたい。

12.脳血管障害に係る障害認定の時期につい ては、発症から認定までの観察期間が必要 と考えるがいかがか。

また、その場合、観察期間はどの位が適 当か。

脳 血 管 障 害 に つ い て は 、 四 肢 の 切 断 や 急 性 疾 患 の 後 遺 障 害 な ど と は 異 な り 、 ど の 程 度 の 機 能 障 害 を 残 す か を 判 断 す る た め に は 、 あ る 程 度 の 観 察 期 間 が 必 要 と 考 え ら れ る 。 し か し な が ら 、 そ の 期 間 に つ い て は 一 律 に 定 め ら れ る も の で は な く 、 障 害 部 位 や 症 状 の 経 過 な ど に よ り 、 そ れ ぞ れ の 事 例 で 判 断 可 能 な 時 期 以 降 に 認 定 す る こ と と な る。

な お 、 発 症 後 3 か 月 程 度 の 比 較 的 早 い 時 期 で の 認 定 に お い て は 、 将 来 再 認 定 の 指 導 を す る な ど し て 慎 重 に 取 り 扱 う 必 要 が あ る。

13.肢体不自由や内臓機能の障害などの認定 においては、各種の検査データと動作、活 動 能 力 等 の 程 度 の 両 面 か ら 判 定 す る こ と となっているが、それぞれの所見に基づく 等級判定が一致しない場合は、より重度の 方の判定をもって等級決定してよいか。

あるいは、このような場合に優先関係等 の考え方があるのか。

い ず れ の 障 害 に お い て も 、 検 査 デ ー タ と 活 動 能 力 の 評 価 の 間 に 著 し い 不 均 衡 が あ る 場 合 は 、 第 一 義 的 に は 診 断 書 作 成 医 に 詳 細 を 確 認 す る か 、 又 は 判 断 可 能 と な る た め の 検 査 を 実 施 す る な ど の 慎 重 な 対 処 が 必 要 で あ り 、 不 均 衡 の ま ま 重 度 の 方 の 所 見 を も っ て等級決定することは適当ではない。

ま た 、 活 動 能 力 の 程 度 と は 、 患 者 の 症 状 を 表 す も の で あ っ て 医 学 的 判 定 と は い え ず 、 こ れ を 障 害 程 度 の 判 定 の 基 礎 と す る こ と は 適 当 で は な い 。 し た が っ て 、 活 動 能 力 の 程 度 に つ い て は 、 検 査 数 値 に よ っ て 裏 付 けられるべきものとして考えられたい。

し か し な が ら 、 障 害 の 状 態 に よ っ て は 、 検 査 数 値 を 得 る た め の 検 査 自 体 が 、 本 人 に 苦痛を与える、又は状態を悪化させるなど、 検査の実施が極めて困難な場合には、医師

(12)

質 疑 回 答

が何らかの医学的、客観的な根拠をもって、 活 動 能 力 の 程 度 を 証 明 で き る 場 合 に は 、 こ の 活 動 能 力 の 程 度 を も っ て 判 定 を 行 う こ と も想定し得る。

14.手帳の交付事務に関して、個々の事例に よ っ て 事 務 処 理 に 係 る 期 間 に 差 が あ る と 思われるが、標準的な考え方はあるのか。

手 帳 の 申 請 か ら 交 付 ま で に 要 す る 標 準 的 な事務処理期間としては、概ね60日以内を 想 定 し て お り 、 特 に 迅 速 な 処 理 を 求 め ら れ る H I V の 認 定 に 関 し て は 、 1 ~ 2 週 間 程 度(「身体障害認定事務の運用について」平 成 8年 7月17日障企第20号)を想定してい るところである。

(13)

[視覚障害]

1.2歳児で、右眼摘出による視力0、左眼 視力測定不能(瞳孔反応正常)の場合、幼 児の一般的な正常視力(0.5~0.6)をもっ て 左 眼 視 力 を 推 定 し 、 両 眼 の 視 力 の 和 を 0.5 ~ 0.6 と し て 6 級 に 認 定 す る こ と は 可 能か。

乳 幼 児 の 視 力 は 、 成 長 に つ れ て 改 善 さ れ る の が 通 常 で あ り 、 こ の 場 合 の 推 定 視 力 は 永 続 す る も の と は 考 え ら れ ず 、 6 級 と し て 認定することは適当ではない。

障 害 の 程 度 を 判 定 す る こ と が 可 能 と な る 年 齢 ( 概 ね 満 3 歳 ) に な っ て か ら 、 認 定 を 行うことが適当と考えられる。

2.片眼の視力を全く失ったものでも、他眼 の矯正視力が 0.7 以上あれば視力障害には 該当しないが、片眼の視野が全く得られな いことから、視野の1/2以上を欠くものと して視野障害として認定できるか。

視野の 1/2 以上を欠くものとは、片眼ず つ 測 定 し た そ れ ぞ れ の 視 野 表 を 重 ね 合 わ せ た 上 で 面 積 を 算 定 す る た め 、 片 眼 の 視 力 0 をもって視野の 1/2 以上の欠損としては取 り 扱 わ な い こ と と な っ て お り 、 こ の 場 合 は い ず れ の 障 害 に も 該 当 し な い と 判 断 す る こ とが適当である。

3.視力、視野ともに認定基準には該当しな いが、脳梗塞後遺症による両眼瞼下垂のた め開眼が困難で、実効的視力が確保できな い場合はどのように取り扱うのか。

眼 瞼 下 垂 を も っ て 視 覚 障 害 と 認 定 す る こ とは適当ではない。

4.外眼筋麻痺等による斜視により、両眼 視が不可能な場合は、認定基準の「両眼を 同時に使用できない複視の場合は、非優位 眼の視力を0として取り扱う」との規定を 準用し、両眼視のできない複視と同様に捉 えて障害認定を行ってよいか。

両 眼 視 の で き な い 場 合 を 、 全 て 複 視 と 同 様 に 扱 う こ と は 適 当 で は な い が 、 明 ら か な 眼 位 の 異 常 等 に よ り 両 眼 視 が で き な い 場 合 は 、 複 視 と 同 等 に 取 り 扱 っ て 認 定 す る こ と は可能である。

5.認定基準には、「「両眼の視野が 10 度 以内」とは、求心性視野狭窄の意味であり」 と記載されているが、これは視野が 10 度 以内でなければ、求心性視野狭窄ではない ということか。

求 心 性 視 野 狭 窄 の 判 断 は 、 一 般 的 に 、 視 野 が 周 辺 か ら ほ ぼ 均 等 に 狭 く な る 等 の 所 見 か ら 、 診 断 医 が 総 合 的 に 判 断 す る も の で あ り、視野が10度以内のものと限定している ものではない。

認定基準上の求心性視野狭窄は、原因疾

(14)

質 疑 回 答

患 に か か わ ら ず 、 上 記 に よ り 診 断 医 が 求 心 性 視 野 狭 窄 が 認 め ら れ る と 判 断 し た 場 合 で 、 か つ 、 視 野 の 測 定 に ゴ ー ル ド マ ン 視 野 計を用いる場合には、Ⅰ/4 の視標による測 定の結果、両眼の視野がそれぞれ10度以内 である場合を対象としている。

6.視野障害の認定について、次のような中 心 視 野 の 判 断 を 要 す る よ う な 事 例 の 判 断 について、

ア . 中 心 視 野 を 含 め た 視 野 全 体 に つ い て 、

Ⅰ /2 の 視 標 の み を 用 い て 測 定 し た 結 果 で 申請が出ているが、どのように判断すべき か。

イ.矯正視力が右 0.7、左0.3 のもので、Ⅰ /4

の視標を用いた視野表では左右とも 10 度 以 内 で 視 野 障 害 3 ~ 4 級 程 度 と 認 め ら れ るが、Ⅰ/2の視標を用いた中心視野表では 視標そのものが見えず、視能率による損失 率 100%となる場合は、視野障害2級とし て認定して差し支えないか。

ウ.求心性視野狭窄とは認められないと診断 医は判定しているが、Ⅰ/2 及びⅠ/4 の視 標を用いて測定すると、いずれにおいても 視野が 10 度以内となる場合は、どのよう に認定するのか。

認 定 基 準 に お け る 視 野 の 測 定 は 、 求 心 性 視 野 狭 窄 が 認 め ら れ る 場 合 、 ゴ ー ル ド マ ン 視野計を用いる場合には、まずⅠ/4 の視標 を用いて周辺視野の測定を行い、Ⅰ/4 の指 標での両眼の視野がそれぞれ 10 度以内の場 合は、Ⅰ/2 の視標を用いて中心視野の測定 を 行 い 、 視 能 率 の 計 算 を 行 う こ と と し て い る。

したがって、

ア.視野障害の判断については、Ⅰ/4 の視 標 に よ る 周 辺 視 野 の 測 定 が 不 可 欠 で あ り、Ⅰ/2 の視標による計測結果のみをも って判断することは適当ではない。 イ . 本 事 例 に つ い て は 、 ま ず 求 心 性 視 野 狭

窄 と 認 め ら れ る か 否 か に つ い て 診 断 医 に 確認が必要である。

その上で、求心性視野狭窄と認められ、

Ⅰ/4 の視標による視野がそれぞれ 10 度以 内であり、中心視野についてⅠ/2 の視標 を 用 い て 測 定 し た 場 合 の 視 能 率 に よ る 損 失率が100%であれば、中心視力があって も 2 級 相 当 と し て 認 定 す る こ と が 適 当 と 考えられる。

ウ . 本 事 例 に つ い て は 、 診 断 医 が 求 心 性 視 野 狭 窄 と は 認 め ら れ な い と し て い る こ と から、Ⅰ/4の視標での測定結果が10度以 内 で は あ る が 、 「 両 眼 に よ る 視 野 の 2 分 の 1 以 上 が 欠 け て い る も の 」 と し て 5 級 に該当するものと考えられる。

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[聴覚・平衡機能障害]

1.満3歳未満の乳幼児に係る認定で、AB R(聴性脳幹反応検査)等の検査結果を添 え て 両 側 耳 感 音 性 難 聴 と し て 申 請 し た 場 合であっても、純音検査が可能となる概ね 満 3 歳 時 以 降 を 待 っ て 認 定 す る こ と に な るのか。

乳 幼 児 の 認 定 に お い て は 、 慎 重 な 対 応 が 必 要 で あ る 。 聴 力 に つ い て は オ ー ジ オ メ ー タ に よ る 測 定 方 法 を 主 体 と し て い る が 、 そ れ が で き ず 、 A B R 等 に よ る 客 観 的 な 判 定 が 可 能 な 場 合 に つ い て は 、 純 音 聴 力 検 査 が 可 能 と な る 年 齢 に な っ た 時 点 で 将 来 再 認 定 す る こ と を 指 導 し た 上 で 、 現 時 点 で 将 来 的 に 残 存 す る と 予 想 さ れ る 障 害 の 程 度 を も っ て認定することが可能である。

2.老人性難聴のある高齢者に対する認定に ついては、どのように考えるべきか。

高 齢 者 の 難 聴 に つ い て は 、 単 に 聴 力 レ ベ ル の 問 題 以 外 に 、 言 葉 が 聞 き 分 け ら れ な い な ど の 要 因 が 関 与 し て い る 可 能 性 が あ り 、 こ う し た 場 合 は 認 定 に 際 し て 困 難 を 伴 う こ と か ら 、 初 度 の 認 定 を 厳 密 に 行 う 必 要 が あ る 。 ま た 、 必 要 に 応 じ て 将 来 再 認 定 の 指 導 をする場合もあり得る。

3.聴覚障害の認定において、気導聴力の測 定は必須であるが、骨導聴力の測定も実施 する必要があるのか。

聴 力 レ ベ ル の 測 定 に は 、 一 般 的 に は 気 導 聴 力 の 測 定 を も っ て 足 り る が 、 診 断 書 の 内 容 に は 障 害 の 種 類 を 記 入 す る の が 通 例 で あ り 、 障 害 の 種 類 に よ っ て は 骨 導 聴 力 の 測 定 が必要不可欠となる場合もある。

4.人工内耳埋め込み術後の一定の訓練によ って、ある程度のコミュニケーション能力 が獲得された場合、補聴器と同様に人工内 耳 の 電 源 を 切 っ た 状 態 で 認 定 で き る と 考 えてよいか。

認 定 可 能 で あ る が 、 人 工 内 耳 の 埋 め 込 み 術 前 の 聴 力 レ ベ ル が 明 ら か で あ れ ば 、 そ の 検 査 デ ー タ を も っ て 認 定 す る こ と も 可 能 で ある。

5 . オ ー ジ オ メ ー タ に よ る 検 査 で は 、 100dB の音が聞き取れないものは、105dB として 算定することとなっている。一方、平成 12年改正のJIS規格に適合するオージ

平 均 聴 力 レ ベ ル の 算 式 に お い て は 、 a 、 b、cのいずれの周波数においても、100dB 以上の音が聞き取れないものについては、 120dB まで測定できたとしてもすべて 105dB

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質 疑 回 答

オ メ ー タ で は 120dB ま で 測 定 可 能 で あ る が、この場合、120dB の音が聞き取れない ものについては、当該値を125dBとして算 定することになるのか。

として計算することとなる。

使 用 す る 検 査 機 器 等 に よ っ て 、 等 級 判 定 に差が生じないよう配慮する必要がある。

6.語音明瞭度の測定においては、両耳によ る 普 通 話 声 の 最 良 の 語 音 明 瞭 度 を も っ て 測定することとなっているが、具体的には どのように取り扱うのか。

純 音 に よ る 平 均 聴 力 レ ベ ル の 測 定 に お い て は 、 左 右 別 々 に 測 定 し 、 低 い 方 の 値 を も って認定することが適当である。

語 音 明 瞭 度 の 測 定 に お い て も 、 左 右 別 々 に 測 定 し た 後 、 高 い 方 の 値 を も っ て 認 定 す るのが一般的である。

7.「ろうあ」は、重複する障害として1級 になると考えてよいか。

先 天 性 ろ う あ 等 の 場 合 で 、 聴 覚 障 害 2 級

( 両 耳 全 ろ う ) と 言 語 機 能 障 害 3 級 ( 音 声 言 語 に よ る 意 思 疎 通 が で き な い も の ) に 該 当 す る 場 合 は 、 合 計 指 数 に よ り 1 級 と し て 認定することが適当である。

8.認定要領中、「聴覚障害に係る身体障害 者手帳を所持しない者に対し、2級を診断 する場合、聴性脳幹反応等の他覚的聴覚検 査又はそれに相当する検査を実施」とある が、

ア.過去に取得歴があり、検査時に所持し て い な い 場 合 は ど の よ う に 取 り 扱 う の か。

イ.それに相当する検査とはどのような検 査か。

ア . 過 去 に 取 得 歴 が あ っ て も 検 査 時 に 所 持 し て い な い 場 合 は 、 他 覚 的 聴 覚 検 査 等 を 実施されたい。

イ . 遅 延 側 音 検 査 、 ロ ン バ ー ル テ ス ト 、 ス テンゲルテスト等を想定している。

9.脊髄性小脳変性症など、基本的に四肢体 幹に器質的な異常がないにもかかわらず、 歩行機能障害を伴う障害の場合は、平衡機 能 障 害 と し て 認 定 す る こ と と さ れ て い る が、脳梗塞、脳血栓等を原因とした小脳部 位に起因する運動失調障害についても、そ

同様に取り扱うことが適当である。 脊 髄 小 脳 変 性 症 に 限 ら ず 、 脳 梗 塞 等 に よ る 運 動 失 調 障 害 に よ る 場 合 で あ っ て も 、 平 衡 機 能 障 害 よ り も 重 度 の 四 肢 体 幹 の 機 能 障 害 が 生 じ た 場 合 は 、 肢 体 不 自 由 の 認 定 基 準 をもって認定することはあり得る。

(17)

の 障 害 が 永 続 す る 場 合 に は 同 様 の 取 扱 い とするべきか。

10.小脳全摘術後の平衡機能障害(3級) で手帳を所持している者が、その後脳梗塞 で著しい片麻痺となった。基本的に平衡機 能 障 害 と 肢 体 不 自 由 は 重 複 認 定 で き な い ため、このように後発の障害によって明ら かに障害が重度化した場合、どちらか一方 の 障 害 の み で は 適 切 な 等 級 判 定 を す る こ とができない。

こ の よ う な 場 合 は 両 障 害 を 肢 体 不 自 由 の中で総合的に判断して等級決定し、手帳 再交付時には手帳名を「上下肢機能障害」 と記載して、「平衡機能障害」は削除すべ きと考えるがいかがか。

平 衡 機 能 障 害 は 、 器 質 的 な 四 肢 体 幹 の 機 能 障 害 で は 認 定 し き れ な い 他 覚 的 な 歩 行 障 害 を 対 象 と し て い る こ と か ら 、 肢 体 不 自 由 と の重複認定はしないのが原則である。

し か し な が ら こ の よ う な 事 例 に お い て は 、 歩 行 機 能 の 障 害 の 基 礎 に あ る 「 平 衡 機 能 障 害 + 下 肢 機 能 障 害 」 の 状 態 を 、 「 下 肢 機 能 障 害 ( 肢 体 不 自 由 ) 」 と し て 総 合 的 に 等 級 を 判 定 し 、 「 上 肢 機 能 障 害 ( 肢 体 不 自 由 ) 」 の 等 級 指 数 と の 合 計 指 数 に よ っ て 総 合等級を決定することはあり得る。

こ の よ う に 総 合 的 等 級 判 定 が な さ れ る 場 合には、手帳の障害名には「平衡機能障害」 と 「 上 下 肢 機 能 障 害 」 の 両 方 を 併 記 す る こ とが適当である。

(18)

質 疑 回 答

[音声・言語・そしゃく機能障害]

1.「ろうあ」に関する認定で、聴覚障害と しては100dBの全ろうで、言語機能障害と しては「手話、口話又は筆談では意思の疎 通が図れるが、音声言語での会話では家族 や肉親でさえ通じないもの」に該当する場 合、どのように認定するのか。

聴覚障害2級と言語機能障害3級(喪失) と の 重 複 障 害 に よ り 、 指 数 合 算 し て 1 級 と 認定することが適当である。

2.アルツハイマー病で、疾病の進行により 神経学的所見がないにも係わらず、日常生 活 動 作 が 全 部 不 能 と な っ て い る ケ ー ス を 身体障害者として認定してよいか。

又、アルツハイマー病による脳萎縮が著 明で、音声・言語による意思疎通ができな いものは、脳血管障害による失語症と同等 と見なし、音声・言語機能障害として認定 してよいか。

ア ル ツ ハ イ マ ー 病 に 限 ら ず 、 老 人 性 痴 呆 症 候 群 は 、 精 神 機 能 の 全 般 的 衰 退 に よ る も の で あ っ て 、 言 語 中 枢 神 経 又 は 発 声 ・ 発 語 器 官 の 障 害 で は な い こ と か ら 、 こ れ ら に 起 因 す る 日 常 生 活 動 作 の 不 能 の 状 態 や 意 思 疎 通 の で き な い 状 態 を も っ て 、 音 声 ・ 言 語 機 能障害と認定することは適当ではない。

3.音声・言語機能障害に関して、

ア.筋萎縮性側索硬化症あるいは進行性筋ジ ストロフィー等の疾病により気管切開し、 人 工 呼 吸 器 を 常 時 装 着 し て い る た め に 発 声不能となっている者について、音声機能 の喪失としても認定できるか。(本症例は す で に 呼 吸 器 機 能 障 害 と し て 認 定 さ れ て いる。)

イ.事故により肺活量が低下し、気管切開し てカニューレ挿入している者で、将来とも 閉 鎖 で き な い と 予 想 さ れ る 場 合 に つ い て は 、 音 声 機 能 の 喪 失 等 と し て 認 定 で き る か。

ア . 筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症 の 患 者 の 場 合 、 呼 吸 筋 の 麻 痺 が 完 全 な も の で あ れ ば 、 喉 頭 筋 麻 痺 の 有 無 に か か わ ら ず 、 発 声 の 基 礎 に な る 呼 気 の 発 生 が で き な い の で 、 喉 頭 は 無 機 能 に 等 し い 。 し た が っ て 、 音 声 機 能 障 害 の 3 級 と し て 認 定 す る こ と も 可 能 である。

イ . 喉 頭 や 構 音 器 官 の 障 害 又 は 形 態 異 常 が 認 め ら れ ず 、 中 枢 性 疾 患 に よ る も の で も な い た め 、 気 管 切 開 の 状 態 の み を も っ て 音 声 機 能 障 害 又 は 呼 吸 器 機 能 障 害 と し て 認定することは適当ではない。

4.食道閉鎖症により、食道再建術・噴門形 成術を行ったもので、経管栄養は行ってい ないが、誤嚥による肺炎を頻発している場 合は、著しいそしゃく・嚥下機能障害とし

本 症 例 は 、 食 道 の 機 能 障 害 で あ る こ と か ら 、 そ し ゃ く ・ 嚥 下 機 能 障 害 と し て 認 定 す ることは適当ではない。

(19)

質 疑 回 答

て認定できるか。

5.認定基準及び認定要領中、音声機能障害、 言語機能障害、そしゃく機能障害について は、各障害が重複する場合は指数合算によ る等級決定(重複認定)はしないこととな っているが、

ア.手帳における障害名の記載に関しては、 障害名の併記は可能と考えてよいか。 イ.また、下顎腫瘍切除術後による「そしゃ

く機能の著しい障害」(4級)と大脳言語野 の病変による「言語機能障害(失語症)」

( 3 級 ) の 合 併 な ど の 場 合 は 、 障 害 部 位 が 同一ではないことから、指数合算して重複 認定(2級)することが必要となる場合も あり得ると考えるが、このような取扱いは 可能か。

いずれも可能と考えられる。

認 定 基 準 等 に お い て は 、 舌 切 除 等 に 伴 う 舌 機 能 廃 絶 に よ っ て 構 音 障 害 及 び そ し ゃ く

・ 嚥 下 機 能 障 害 を 同 時 に き た す 場 合 な ど 、 同 一 疾 患 、 同 一 障 害 部 位 に 対 し て 、 異 な る 障 害 区 分 か ら 判 定 し た そ れ ぞ れ の 指 数 を 合 算 し て 重 複 認 定 す る こ と は 適 当 で は な い と の 原 則 を 示 し た も の で 、 一 般 的 に は よ り 重 度 と 判 定 さ れ た 障 害 区 分 の 等 級 を も っ て 認 定することを意味している。

し か し な が ら 、 こ の 事 例 の よ う に 障 害 部 位 や 疾 患 が 異 な り ( そ し ゃ く 嚥 下 器 官 の 障 害 と 言 語 中 枢 の 障 害 ) 、 ど ち ら か 一 方 の 障 害 を も っ て 等 級 決 定 す る こ と が 明 ら か に 本 人 の 不 利 益 と な る 場 合 に は 、 指 数 合 算 を 要 す る 重 複 障 害 と し て 総 合 的 に 等 級 決 定 す る ことはあり得る。

6.3歳時に知的障害の診断を受けている。 音 声 模 倣 は 明 瞭 な 発 声 で 行 う こ と が で き るが、意味のある言語を発する事はできな い。したがって、家族との音声言語による 意志疎通が著しく困難である。この場合、 言語機能の喪失として認定してよいか。

言 語 機 能 の 障 害 に つ い て 、 明 ら か に 知 的 障 害 に 起 因 し た 言 語 発 達 遅 滞 と 認 め ら れ る 場 合 は 、 言 語 機 能 の 障 害 と し て 認 定 す る こ とは適当ではない。

こ の た め 、 必 要 に 応 じ て 発 達 上 の 障 害 の 判 定 に 十 分 な 経 験 を 有 す る 医 師 に 対 し 、 こ れ が 知 的 障 害 に 起 因 す る 言 語 発 達 遅 滞 に よ る も の か 、 ま た 、 失 語 症 や 構 音 機 能 の 障 害 等 に よ る も の と 考 え ら れ る か の 診 断 を 求 め、それに基づき適切に判断されたい。

(20)

質 疑 回 答

[肢体不自由]

(肢体不自由全般)

1.各関節の機能障害の認定について、「関 節可動域(ROM)」と「徒手筋力テスト(MMT)」 で具体例が示されているが、両方とも基準 に該当する必要があるのか。

い ず れ か 一 方 が 該 当 す れ ば 、 認 定 可 能 で ある。

2.身体障害者診断書の「肢体不自由の状況 及び所見」の中の「動作・活動」評価は、 等級判定上、どのように取り扱うべきか。

「 動 作 ・ 活 動 」 欄 は 、 主 と し て 多 肢 機 能 障 害 又 は 体 幹 機 能 障 害 を 認 定 す る 際 に 、 個 々 の 診 断 内 容 が 、 実 際 の 「 動 作 ・ 活 動 」 の 状 態 と 照 ら し 合 わ せ て 妥 当 で あ る か 否 か の 判断をするための参考となるものである。 ま た 、 片 麻 痺 な ど に よ り 機 能 レ ベ ル に 左 右 差 が あ る 場 合 に は 、 共 働 に よ る 動 作 の 評 価 を 記 入 す る な ど し て 、 全 体 と し て の 「 動 作・活動」の状況を記載されたい。

3.肩関節の関節可動域制限については、認 定 基 準 に 各 方 向 に つ い て の 具 体 的 な 説 明 がないが、いずれかの方向で制限があれば よいと理解してよいか。また、股関節の「各 方向の可動域」についても同様に理解して よいか。

肩 関 節 、 股 関 節 と も に 、 屈 曲 ← → 伸 展 、 外 転 ← → 内 転 、 外 旋 ← → 内 旋 の す べ て の 可 動 域 で 判 断 す る こ と と な り 、 原 則 と し て 全 方向が基準に合致することが必要である。 た だ し 、 関 節 可 動 域 以 外 に 徒 手 筋 力 で も 障 害 が あ る 場 合 は 、 総 合 的 な 判 断 を 要 す る 場合もあり得る。

4 . 一 股 関 節 の 徒 手 筋 力 テ ス ト の 結 果 が 、

「屈曲4、伸展4、外転3、内転3、外旋 3、内旋4」で、平均が3.5の場合、どの ように認定するのか。

小数点以下を四捨五入する。この場合は、 徒 手 筋 力 テ ス ト 4 で 軽 度 の 障 害 ( 7 級 ) と して認定することが適当である。

5.リウマチ等で、たびたび症状の悪化を繰 り返し、悪化時の障害が平常時より重度と なる者の場合、悪化時の状態を考慮した等 級判定をしてかまわないか。

悪 化 時 の 状 態 が 障 害 固 定 し た 状 態 で 、 永 続 す る も の と は 考 え ら れ な い 場 合 は 、 原 則 と し て 発 作 の な い 状 態 を も っ て 判 定 す る こ とが適当である。

(21)

質 疑 回 答

6.パーキンソン病に係る認定で、

ア.疼痛がなく、四肢体幹の器質的な異常の 証明が困難な場合で、他覚的に平衡機能障 害を認める場合は、肢体不自由ではなく平 衡機能障害として認定するべきか。 イ.本症例では、一般的に服薬によってコン

トロール可能であるが、長期間の服薬によ って次第にコントロールが利かず、1日の う ち で も 状 態 が 著 し く 変 化 す る よ う な 場 合は、どのように取り扱うのか。

ア . R O M 、 M M T に 器 質 的 異 常 が な い 場 合 は 、 「 動 作 ・ 活 動 」 等 を 参 考 に 、 他 の 医 学 的 、 客 観 的 所 見 か ら 、 四 肢 ・ 体 幹 の 機 能 障 害 の 認 定 基 準 に 合 致 す る こ と が 証 明 で き る 場 合 は 、 平 衡 機 能 障 害 で は な く 肢 体 不 自 由 と し て 認 定 で き る 場 合 も あ り 得る。

イ . 本 症 例 の よ う に 服 薬 に よ っ て 状 態 が 変 化 す る 障 害 の 場 合 は 、 原 則 と し て 服 薬 に よ っ て コ ン ト ロ ー ル さ れ て い る 状 態 を も っ て 判 定 す る が 、 1 日 の 大 半 に お い て コ ン ト ロ ー ル 不 能 の 状 態 が 永 続 す る 場 合 は、認定の対象となり得る。

7.膝関節の機能障害において、関節可動域 が10度を超えていても、高度な屈曲拘縮 や変形により、支持性がない場合、「全廃」

(4級)として認定することは可能か。

関 節 可 動 域 が 1 0 度 を 超 え て い て も 支 持 性 が な い こ と が 、 医 学 的 ・ 客 観 的 に 明 ら か な 場 合 、 「 全 廃 」 ( 4 級 ) と し て 認 定することは差し支えない。

8.認定基準の中で、肩関節や肘関節、足関 節の「軽度の障害(7級)」に該当する具 体的な規定がないが、概ね以下のようなも のが該当すると考えてよいか。

(肩関節)・関節可動域が90度以下のもの ・徒手筋力テストで4相当のもの

(肘関節)・関節可動域が90度以下のもの ・徒手筋力テストで4相当のもの ・軽度の動揺関節

(足関節)・関節可動域が30度以下のもの ・徒手筋力テストで4相当のもの

・軽度の動揺関節

認 定 基 準 の 「 総 括 的 解 説 」 の ( 3 ) の 記 載 か ら も 、 こ の よ う な 障 害 程 度 の も の を 7 級として取り扱うことは適当である。

(22)

質 疑 回 答

9.疾病等により常時臥床のため、褥創、全 身 浮 腫 、 関 節 強 直 等 を き た し た 者 に つ い て は 、 肢 体 不 自 由 と し て 認 定 し て か ま わ な い か。

疾 病 の 如 何 に 関 わ ら ず 、 身 体 に 永 続 す る 機 能 障 害 が あ り 、 そ の 障 害 程 度 が 肢 体 不 自 由 の 認 定 基 準 に 合 致 す る も の で あ れ ば 、 肢 体不自由として認定可能である。

こ の 場 合 、 褥 創 や 全 身 浮 腫 を 認 定 の 対 象 と す る こ と は 適 当 で は な い が 、 関 節 強 直 に つ い て は 永 続 す る 機 能 障 害 と し て 認 定 で き る可能性がある。

(上肢不自由)

1.「指を欠くもの」について、

ア.「一上肢のひとさし指を欠くもの」は、 等級表上に規定はないが、7級として取り 扱ってよいか。

イ.また、「右上肢のひとさし指と、左上肢 のなか指・くすり指・小指を欠いたもの」 は、どのように取り扱うのか。

ア . 「 一 上 肢 の ひ と さ し 指 」 を 欠 く こ と の み を も っ て 7 級 と し て 取 り 扱 う こ と は 適 当 で は な い が 、 「 両 上 肢 の ひ と さ し 指 を 欠 く も の 」 に つ い て は 、 「 ひ と さ し 指 を 含 め て 一 上 肢 の 二 指 を 欠 く も の 」 に 準 じ て 6 級 と し て 認 定 す る こ と は 可 能 で あ る。

イ . 一 側 の 上 肢 の 手 指 に 7 級 に 該 当 す る 機 能 障 害 が あ り 、 か つ 、 他 側 の 上 肢 の ひ と さ し 指 を 欠 く 場 合 に は 、 「 ひ と さ し 指 の 機 能 は 親 指 に 次 い で 重 要 で あ る 」 と い う 認 定 基 準 を 踏 ま え 、 両 上 肢 の 手 指 の 機 能 障 害 を 総 合 的 に 判 断 し 、 6 級 と し て 認 定 することは可能である。

2.一上肢の機能の著しい障害(3級)のあ る者が、以下のように個々の関節等の機能 障 害 の 指 数 を 合 計 す る と 4 級 に し か な ら ない場合は、どのように判断するのか。

・肩関節の著障=5級(指数2)

・肘関節の著障=5級(指数2) ・手関節の著障=5級(指数2)

・握力12㎏の軽障=7級(指数0.5)

*合計指数=6.5(4級)

一 上 肢 、 一 下 肢 の 障 害 と は 、 一 肢 全 体 に 及 ぶ 機 能 障 害 を 指 す た め 、 単 一 の 関 節 の 機 能 障 害 等 の 指 数 を 合 算 し た 場 合 の 等 級 と は 必 ず し も 一 致 し な い こ と が あ る 。 一 肢 全 体 の 障 害 で あ る か 、 又 は 個 々 の 関 節 等 の 重 複 障 害 で あ る か は 、 障 害 の 実 態 を 勘 案 し 、 慎 重に判断されたい。

また、一肢に係る合計指数は、機能障害 のある部位(複数の場合は上位の部位)か

(23)

ら 先 を 欠 い た 場 合 の 障 害 等 級 の 指 数 を 超 え て 等 級 決 定 す る こ と は 適 当 で は な い 。 ( 合 計指数算定の特例)

こ の 事 例 の 場 合 、 仮 に 4 つ の 関 節 全 て が 全廃で、合計指数が 19(1級)になったとし ても、「一上肢を肩関節から欠く場合」(2 級:指数11)以上の等級としては取り扱わな いのが適当である。

3.認定基準中に記載されている以下の障害 は、それぞれ等級表のどの項目に当たるも のと理解すればよいか。

ア.手指の機能障害における「一側の五指全 体の機能の著しい障害」(4級)

イ.認定基準の六の記載中、「右上肢を手関 節から欠くもの」(3級)

ウ.同じく「左上肢を肩関節から欠くもの」

(2級)

そ れ ぞ れ 以 下 の ア ~ ウ に 相 当 す る も の と して取り扱うのが適当である。

ア . 等 級 表 の 上 肢 4 級 の 8 「 お や 指 又 は ひ と さ し 指 を 含 め て 一 上 肢 の 四 指 の 機 能 の 著しい障害」

イ . 等 級 表 の 上 肢 3 級 の 4 「 一 上 肢 の す べ ての指を欠くもの」

ウ . 等 級 表 の 上 肢 2 級 の 3 「 一 上 肢 を 上 腕 の2分の1以上で欠くもの」

(下肢不自由)

1.足関節の可動域が、底屈及び背屈がそれ ぞれ5度の場合、底屈と背屈を合わせた連 続可動域は10度となるが、この場合は「著 し い 障 害 」 と し て 認 定 す る こ と に な る の か。

足 関 節 等 の 0 度 か ら 両 方 向 に 動 く 関 節 の 可 動 域 は 、 両 方 向 の 角 度 を 加 え た 数 値 で 判 定することになるため、この事例の場合は、

「 著 し い 障 害 」 と し て 認 定 す る こ と が 適 当 である。

2.両足関節が高度の尖足位であるため、底 屈、背屈ともに自・他動運動が全く不能で あり、起立位保持、歩行運動、補装具装着 が困難な者の場合、関節の機能障害として 認定するのか、あるいは歩行能力等から下 肢全体の機能障害として認定するのか。

障 害 の 部 位 が 明 確 で あ り 、 他 の 関 節 に は 機 能 障 害 が な い こ と か ら 、 両 足 関 節 の 全 廃

(4級)として認定することが適当である。

(24)

質 疑 回 答

3.変形性股関節症等の疼痛を伴う障害の場 合、

ア.著しい疼痛はあるが、ROM、MMTの 測 定 結 果 が 基 準 に 該 当 し な い か 又 は 疼 痛 によって測定困難な場合、この疼痛の事実 をもって認定することは可能か。

イ.疼痛によってROM、MMTは測定でき ないが、「30分以上の起立位保持不可」な ど、同じ「下肢不自由」の規定のうち、「股 関節の機能障害」ではなく「一下肢の機能 障害」の規定に該当する場合は、一下肢の 機 能 の 著 し い 障 害 ( 4 級 ) と し て 認 定 す る ことは可能か。

ア . 疼 痛 の 訴 え の み を も っ て 認 定 す る こ と は 適 当 で は な い が 、 疼 痛 を 押 し て ま で の 検 査 等 は 避 け る こ と を 前 提 に 、 エ ッ ク ス 線 写 真 等 の 他 の 医 学 的 、 客 観 的 な 所 見 を も っ て 証 明 で き る 場 合 は 、 認 定 の 対 象 と なり得る。

イ . こ の よ う に 、 疼 痛 に よ り 「 一 下 肢 の 機 能 障 害 」 に 関 す る 規 定 を 準 用 す る 以 外 に

「 股 関 節 の 機 能 障 害 」 を 明 確 に 判 定 す る 方法がない場合は、「一下肢の機能障害」 の 規 定 に よ り 、 そ の 障 害 程 度 を 判 断 す る ことは可能である。

た だ し 、 あ く ま で も 「 股 関 節 の 機 能 障 害」として認定することが適当である。

4.大腿骨頸部骨折による入院後に、筋力低 下と著しい疲労を伴う歩行障害により、下 肢不自由の認定基準の「1㎞以上の歩行困 難で、駅の階段昇降が困難」に該当する場 合、「一下肢の機能の著しい障害」に相当 するものとして認定可能か。なお、ROM、 MMTは、ほぼ正常域の状態にある。

R O M 、 M M T に よ る 判 定 結 果 と 歩 行 能 力 の 程 度 に 著 し い 相 違 が あ る 場 合 は 、 そ の 要 因 を 正 確 に 判 断 す る 必 要 が あ る 。 仮 に 医 学 的 、 客 観 的 に 証 明 で き る 疼 痛 に よ る も の で あ れ ば 認 定 可 能 で あ る が 、 一 時 的 な 筋 力 低 下 や 疲 労 性 の 歩 行 障 害 に よ る も の で あ れ ば 永 続 す る 状 態 と は 言 え ず 、 認 定 す る こ と は適当ではない。

5 . 障 害 程 度 等 級 表 及 び 認 定 基 準 に お い て は、「両下肢の機能の軽度の障害」が規定 されていないが、左右ともほぼ同等の障害 レベルで、かつ「1㎞以上の歩行不能で、 30 分 以 上 の 起 立 位 保 持 困 難 」 な ど の 場 合 は、両下肢の機能障害として4級認定する ことはあり得るのか。

「 両 下 肢 の 機 能 障 害 」 は 、 基 本 的 に は 各 障 害 部 位 を 個 々 に 判 定 し た 上 で 、 総 合 的 に 障害程度を認定することが適当である。

し か し な が ら 両 下 肢 全 体 の 機 能 障 害 で 、 一 下 肢 の 機 能 の 全 廃 ( 3 級 ) あ る い は 著 障

( 4 級 ) と 同 程 度 の 場 合 は 、 「 両 下 肢 の 機 能障害」での3級、4級認定はあり得る。

6.下肢長差の取扱いについて、

ア.骨髄炎により一下肢が伸長し、健側に比 して下肢長差が生じた場合は、一下肢の短 縮の規定に基づいて認定してよいか。

ア . 伸 長 に よ る 脚 長 差 も 、 短 縮 に よ る 脚 長 差と同様に取り扱うことが適当である。 イ . 切 断 は 最 も 著 明 な 短 縮 と 考 え ら れ る た め、この場合は一下肢の10㎝以上の短縮

(25)

質 疑 回 答

イ.下腿を 10 ㎝以上切断したことで下肢が 短縮したが、切断長が下腿の1/2以上には 及ばない場合、等級表からは1/2未満であ る こ と か ら 等 級 を 一 つ 下 げ て 5 級 相 当 と す る の か 、 あ る い は 短 縮 の 規 定 か ら は 10

㎝ 以 上 で あ る た め 4 級 と し て 認 定 す る の か。

と 考 え 、 4 級 と し て 認 定 す る こ と が 適 当 である。

(26)

質 疑 回 答

(体幹不自由)

1.各等級の中間的な障害状態である場合の 取扱いについて、

ア.体幹不自由に関する認定基準において、

「 3 級 と 5 級 に 指 定 さ れ た 症 状 の 中 間 と 思われるものがあったときも、これを4級 と す べ き で は な く 5 級 に と め る べ き も の である」とは、3級の要件を完全に満たし ていなければ、下位等級として取り扱うこ とを意味するのか。

イ.高度脊柱側弯症による体幹機能障害の症 例について、

「座位であれば 10 分以上の保持が可能で あるが、起立位は5分程度しか保持できな い(2級相当)。座位からの起立には介助を 要 す る ( 2 級 相 当 ) が 、 立 ち 上 が っ た 後 は

約 200 m の 自 力 歩 行 が 可 能 ( 2 級 非 該 当 ) 。 」 の 状 態 に あ る 場 合 、 2 級 と 3 級 の 中間的な状態と考えられるが、アの規定か ら推測して、完全には2級の要件を満たし ていないことから、3級にとめおくべきも のと考えてよいか。

ア . こ の 規 定 は 、 ど ち ら の 等 級 に 近 い か の 判 断 も つ か な い よ う な 中 間 的 な 症 例 に つ い て は 、 下 位 等 級 に と め お く べ き こ と を 説 明 し た も の で あ り 、 上 位 等 級 の 要 件 を 完 全 に 満 た さ な け れ ば 、 全 て 下 位 等 級 と し て 認 定 す る こ と を 意 味 し た も の で は な い。

イ . 障 害 の 状 態 が 、 連 続 す る 等 級 ( こ の 場 合 は 2 級 と 3 級 ) の 中 間 で あ る 場 合 、 ア の 考 え 方 か ら 一 律 に 3 級 と す る の は 、 必 ず し も 適 当 で な い 。 よ り 近 い と 判 断 さ れ る 等 級 で 認 定 さ れ る べ き も の で あ り 、 こ の 事 例 の 場 合 は 、 2 級 の 認 定 が 適 当 と 考 えられる。

ま た 、 診 断 書 の 所 見 の み か ら 判 定 す る こ と が 難 し い 場 合 は 、 レ ン ト ゲ ン 写 真 等 そ の 他 の 客 観 的 な 検 査 デ ー タ を 取 り 寄 せ る な ど し て 、 よ り 客 観 的 に 障 害 の 状 態 を 判断するべきである。

2.左下肢大腿を2分の1以上欠くものとし て3級の手帳交付を受けていた者が、変形 性腰椎症及び変形性けい椎症のため、体幹 機能はほぼ強直の状態にある。この場合、 下肢不自由3級と体幹不自由3級で、指数 合算して2級として認定してよいか。

体 幹 機 能 の 障 害 と 下 肢 機 能 の 障 害 が あ る 場 合 は 、 上 位 等 級 に 該 当 す る ど ち ら か 一 方 の 機 能 障 害 で 認 定 す る こ と が 原 則 で あ る 。 同一疾患、同一部位における障害について、 下 肢 と 体 幹 の 両 面 か ら 見 て 単 純 に 重 複 認 定 することは適当ではない。

本 事 例 に つ い て は 、 過 去 に 認 定 し た 下 肢 切 断 に 加 え て 、 新 た に 体 幹 の 機 能 障 害 が 加 わ っ た も の で あ り 、 障 害 が 重 複 す る 場 合 の 取 扱 い に よ っ て 認 定 す る こ と は 可 能 で あ る。

(27)

(脳原性運動機能障害)

1.特に上肢機能障害に関する紐むすびテス トにおいて、著しい意欲低下や検査教示が 理解できない、あるいは機能的に見て明ら か に 訓 練 効 果 が 期 待 で き る な ど の 理 由 に よ っ て 、 検 査 結 果 に 信 憑 性 が 乏 し い 場 合 は、どのように取り扱うことになるのか。

脳 原 性 運 動 機 能 障 害 の 程 度 等 級 の 判 定 に は 、 認 定 基 準 に 定 め る テ ス ト を 実 施 す る こ と が 原 則 で あ る が 、 乳 幼 児 期 の 認 定 を は じ め こ の 方 法 に よ り が た い 場 合 は 、 肢 体 不 自 由 一 般 の R O M 、 M M T な ど の 方 法 を 取 ら ざるを得ない場合もある。

2 . 脳 原 性 運 動 機 能 障 害 に 関 す る 認 定 基 準 中、

ア.「なお、乳幼児期に発現した障害によっ て 脳 原 性 運 動 機 能 障 害 と 類 似 の 症 状 を 呈 する者」とは、具体的にどのような障害を もつ者を指しているのか。

イ.また、「脳性麻痺」及びアの「乳幼児期 以 前 に 発 現 し た 類 似 の 症 状 を 呈 す る 者 」 が、いずれも乳幼児期に手帳を申請した場 合は、脳原性運動機能障用と肢体不自由一 般(上肢、下肢、体幹の機能障害)のどち ら の 認 定 基 準 を 用 い る べ き か の 判 断 に 迷 う場合があるが、この使い分けについては どのように考えるべきか。

ウ.さらに、「脳原性運動機能障害と類似の 症状を呈する者」であるが、「乳幼児期以 降」に発現した場合は、どちらの認定基準 によって判定するのか。

ア.脳原性の障害としては、脳性麻痺の他、 乳 幼 児 期 以 前 に 発 症 し た 脳 炎 又 は 脳 外 傷 、 無 酸 素 脳 症 等 の 後 遺 症 等 に よ る 全 身 性障害を有する者を想定している。

ま た 、 脳 原 性 の 障 害 で は な い が 類 似 の 症 状 を 呈 す る 障 害 と し て は 、 脊 髄 性 麻 痺 等 の よ う に 乳 幼 児 期 に は 原 因 が 明 ら か に な ら な い 全 身 性 障 害 を 想 定 し て い る こ と か ら 、 認 定 基 準 の よ う な 表 現 と し た も の である。

イ . 「 脳 性 麻 痺 」 に つ い て は 原 則 的 に 脳 原 性 運 動 機 能 障 害 用 の 認 定 基 準 を も っ て 判 定 し 、 「 乳 幼 児 期 以 前 に 発 現 し た 類 似 の 症 状 を 呈 す る 者 」 に つ い て は 、 肢 体 不 自 由 一 般 の 認 定 基 準 を 用 い る こ と が 想 定 さ れ て い る が 、 ど ち ら の 場 合 に お い て も 申 請 時 の 年 齢 等 に よ っ て 、 そ れ ぞ れ の 認 定 基 準 に よ る こ と が 困 難 又 は 不 利 と な る 場 合 に は 、 よ り 適 切 に 判 定 で き る 方 の 認 定 基 準 に よ っ て 判 定 す る よ う 、 柔 軟 に 取 り 扱う必要がある。

ウ . こ の 場 合 は 、 肢 体 不 自 由 一 般 の 認 定 基 準によって判定することが適当である。

3.一上肢の機能障害の程度を判定するため の「5動作のテスト」に関しては、

ア.時間的条件が規定されていないが、それ

ア . 5 動 作 は 、 速 や か に 日 常 動 作 を 実 用 レ ベ ル で 行 え る か を 判 定 す る も の で あ り 、 具体的な基準を明示することは困難であ

参照

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